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「ケッタマシーンって何?」「名古屋の方言らしいけど、なんでそう呼ぶの?」
- ケッタマシーンとは?
- ケッタマシーンの由来はなに?
- 名古屋で広まったわけ
このような情報について、まとめました。
ケッタマシーンは自転車のことで、名古屋の方言です。
なぜ、名古屋でケッタマシーンと呼ばれるようになったか、気になりませんか?
本記事では、ケッタマシーンの意味や由来・名古屋で方言として広まった背景などについて、分かりやすく解説します。
ケッタマシーンとは?


ケッタマシーンについて基本的なことは、以下のとおりです。
- ケッタマシーンの意味は“自転車”のこと
- ケッタマシーンの言葉が使われる地域と特徴
分かりやすく解説します。
ケッタマシーンの意味は“自転車”のこと
「ケッタマシーン」とは、名古屋を中心の方言で「自転車」のことです。
わたしも、昔から当たり前のように”ケッタマシーン”と言っていました。
ケッタマシーンの語源は、「蹴って進むマシーン(機械)」から来ています。
自転車のペダルを蹴ってこいだり、片足で地面を蹴ったりする姿が、ケッタマシーンと呼ばれる由来です。
地元では「ケッタ」と略して言われることもあり、大人から子供まで親しまれています。
ケッタマシーンの言葉が使われる地域と特徴
ケッタマシーンは自転車のことで、方言として使われているのは、愛知・岐阜・三重など東海地方を中心に使われています。
とくに、名古屋が発祥の地として広がりました。
ケッタは「蹴る」から、マシーンは「機械(乗り物)」のイメージから、それぞれ表現されています。
ペダルを蹴って進む、自転車の動きから生まれた「ケッタマシーン」。
この言葉は1970年ごろ、名古屋の高校生がふざけて使い始めたことがきっかけです。
今でも名古屋を中心に使われていて、地元民にはなじみのある言葉になっています。
ケッタマシーンの由来と語源


ケッタマシーンの由来と語源は、以下のとおりでまとめました。
- 「蹴る」が語源なの?方言「ケッタ」の由来
- 「マシーン」が付いた理由は昭和文化との関係?
- 言葉遊びとしての面白さと親しみやすさがある?
分かりやすく解説します。
「蹴る」が語源なの?方言「ケッタ」の由来
「ケッタ」は、自転車に乗るときの「蹴る」動作が語源と言われています。
昔の自転車は今より重かったため、片足をペダルに乗せて、もう片方の足で地面を蹴って助走をつけた乗り方が由来です。
この動きを表す「蹴ったくる」「蹴りたくる」言葉が語源となり、「ケッタマシーン」という言葉が生まれたと考えられています。※
1970年ごろ、名古屋の高校生たちの間で冗談から使われ始めたとの証言もあります。
そのため現在でも、若者の間で「ケッタ」という略語として、東海地方に広まっているのでしょう。
※「たくる」とは、”勢いよくやる”という意味です。
「マシーン」が付いた理由は昭和文化との関係?
ケッタマシーンの「マシーン」は、自転車を機械っぽく表現した言葉です。
昭和時代の若い人たちが、ふつうの物に「マシーン」とつけるのが流行っていました。
マシーンの言葉が流行した理由は、1970年ごろ、名古屋の高校生がミシンのことをマシーンと聞き間違えたからです。
この聞き間違えから「じゃ、自転車はケッタマシーンだね」とふざけた発言が広まったと言われています。
その後、「ケッタマシーン」の言葉が若い人たちの間で定着し、愛知や岐阜を中心に使われるようになりました。
言葉遊びとしての面白さと親しみやすさがある?
ケッタマシーンは方言ではなく、高校生の言葉遊びから生まれた、ユニークで親しみやすい表現です。
「ケッタ」は蹴る動作から生まれた言葉で、「マシーン」は1970年当時の高校生の発想がきっかけでした。
語呂の面白さから、言葉遊びをしたのでしょう。
高校生のノリで広がり、今も東海地方で親しまれています。
名古屋エリアで定着した理由2つ


名古屋エリアで定着した理由は、以下のとおりです。
- 地元メディア・学校・家庭での普及
- 昭和〜平成を通じて自然に根付いた背景
分かりやすく解説します。
地元メディア・学校・家庭での普及
ケッタマシーンが名古屋で定着した理由は、学校や家庭で自然に広がったからです。
1970年ごろ、名古屋の高校生が「自転車はケッタマシーンだね」という会話がきっかけと言われています。
当時の高校生たちが、放課後や休み時間内に仲間内で使い始めたことで、一気に広まりました。
また、家庭で子どもが使い、大人に広まった例もあります。
テレビの影響ではなく、学校や家庭の中で「ケッタマシーン」の言葉が定着し、名古屋エリアに広がったのです。
昭和〜平成を通じて自然に根付いた背景
1970年ごろ、名古屋の高校生が「自転車=ケッタマシーン」と冗談で話したことで、名古屋エリアで少しずつ広まりました。
テレビで広まったのではなく、学校や地域の中で伝わったのです。
家庭で子どもが使うことで、少しずつ大人にも知られるようになりました。
東海地方では「チャリ」より、「ケッタ」の方がよく使われています。
現在も使われているケッタマシーン


現在も使われているケッタマシーンについては、以下のとおりです。
- 若者は使う?世代ごとの認識の違い
- SNSや観光文脈での再注目
分かりやすく解説します。
若者は使う?世代ごとの認識の違い
今も若い人の間では、「ケッタマシーン」を使う人があまりいません。
どちらかというと、「チャリ」や「チャリンコ」の方がよく使われています。
たとえば、中学生は「ケッタマシーンのことは知ってて冗談で言うことがあるけど、普段は”チャリ”という」そうです。
SNSでも、「小学生のころは聞いたことあるけど、今は言わない」という投稿もありました。
しかし、私と同年代の人は今でも「ケッタ」が通じます。
SNSや観光文脈での再注目
最近「ケッタマシーン」が、SNSでふたたび注目を集めています。
”面白い言葉”として紹介され、全国の人が反応しています。
たとえば、テレビ番組で紹介されると、X(旧Twitter)で、「#ケッタマシーン」がトレンド入りしたことがありました。
旅行サイトでも、「名古屋では自転車のことを”ケッタマシーン”という」と紹介されたことがあり、観光客に言葉のインパクトを与えています。
ケッタマシーンと一緒に知っておきたい名古屋弁


ケッタマシーンと一緒に知っておきたい名古屋弁は、以下のとおりです。
- 「でら」「放課」など代表的な例
- ケッタマシーンが方言として愛される理由
分かりやすく解説します。
「でら」「放課」など代表的な例
名古屋では「ケッタマシーン」以外にも、面白い方言があります。
有名なのは、「でら」と「放課」です。
「でら」は”とても”という意味で、「でらうまい」や「でらねむい」のように使います。
テレビでもたびたび紹介される名古屋弁です。
「放課」は”休み時間”という意味で、小学校や中学校など、学校の授業と授業の間の時間のことを指します。
ほかにも、疲れた時は「えらい」、鉛筆がとがっている様子を「トキントキン」など、名古屋らしい表現が多くあります。
ケッタマシーンが方言として愛される理由
ケッタマシーンが名古屋で長く使われているのは、ユニークで親しみやすい方言のためです。
「ケッタ」は”蹴る”動作に由来していて、昔の自転車の乗り方が語源になります。
片足で地面を蹴ってから乗るスタイルから、「蹴ったくるマシーン」という表現になりました。
しかし、他の地域の人には意味が分かりにくいため、「ロボットの名前みたい」と言われることもあります。
名古屋の文化を象徴する言葉として、地元では今も大切にされています。
まとめ:ケッタマシーンは名古屋文化の象徴
本記事では、「ケッタマシーン」という名古屋発祥のユニークな方言について、その由来や使われている地域、世代ごとの認識の違いについて紹介しました。
ケッタマシーンは、若者文化から生まれ、昭和から令和にかけて地域に根付いた言葉です。
今ではSNSや観光を通じて、県外からも注目される存在となっています。
名古屋の言葉や文化に興味がある方は、ぜひこの機会に東海エリアの魅力にふれてみてください。
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